ホップ・ステップ

長年にわたり経営指導させて頂いている事業所の社長が来訪されました。この社長とは、現在の法人を設立する前からの知り合いで、法人設立から資金繰り、社内人材研修に至るまで色々と支援させて頂いています。
少し前までは、運転資金をどうしよう?とか社員同士の報告・連絡・相談等が皆無と言っていいほど、連携がとれていない時もありました。また売上目標も、最初は3000万円達成するにも苦戦し、ようやくクリア!次に5000万円達成にも今まで以上の壁にぶち当たり、なかなかクリアする事が難しいものでした。しかし今期決算で売上を著しく伸ばし、8300万円を達成!今までの苦労がようやく開花してきました。最初2人で始め、一人入っては辞め、入っては辞めを繰り返し、今4人体制です。
法人事業所の組織を形成していく上で、最初は少人数で、明確な社内ルールと言ったものが無く、和気藹々とみんなでやろう!みたいな感じが売り物の事業所でした。それが、今となっては、社内ルールも基準化されつつあり、今季はこの体制で初めて、売上目標1億円超えを狙います。ここまで来るには、社長が次に売れる商品の見極めと、現在の既存得意先による新商品の反応を詳細に分析し、展開しています。こういった先手、先手のビジネス戦略が、今事業所を支える商品となっています。
今まで社長も、営業から商品の取り付け、サポートに至るまで動き回っていました。と言うより、少人数ですから、社長自らが作業的に動かなければならなかった時期でもありました。今は、仕事上の権限を他の3名に一部を委ね、社長は、極力事務所内で、経営の進捗確認とビジネス展開を考える時間を作るように仕事内容も変わってきました。企業の成長をよく知っているだけに、私としても嬉しい限りです。今までは、社長と『こんな商品探してきたぞ!これは売れると思う。』とかいうような話が多かったのですが、これからは、『売上を何%伸ばすことで、会社をこうしたい!』とか、『変動費を抑えて、経常利益を上げることで、何月頃にもう一人、社員採用したい!』と言った話に移行してきました。自社の経営を見て、考えて予測し、次の手に着手する!その時間そのものが社長の仕事です。ようやく、社長業が本格的に稼働し始めた感じです。まだまだ若い社長ですが、その時々の喜怒哀楽の現場を私も把握しているだけに、嬉しい限りです。頑張れ若き社長!私も微力ながら応援させてもらいます。