事業主判断

重い相談が寄せられました。運転資金の融資申し込みとその返済計画に歪があり、それに拍車をかけるかのように売り上げが低下!月々の返済が困難になっているとの事!
次の融資プランも無くはないのですが、新しく借入を申し込むより、今は月々の返済金額を条件変更し軽くすることが最善策と考えました。とりあえず1年間は利息のみの支払いで凌いで行く!その間に営業活動を積極的に実施し、売上向上を目指していく。これでなんとか経営を存続してもらえればいいのですが・・・条件変更すれば、やはり完済するまで新規借入申し込みは難しいものです。その間に工場内の機械設備が故障し、修理不可能や部品交換等が発生しようものであれば、経営改善計画すら絵に描いた餅となります。
なぜ、ここまで窮地に追い込まれていながら危険回避の行動が出来なかったのか・・・老舗…プライド…世間体…恥ずかしさ…色々交錯して後手に回ってしまったのでしょう。
経営者たるもの、早め早めの判断が如何に重要であるか考えてもらいたいものです。代表者は社員を雇っているといった甘ったるい感覚ではこの先事業が失敗に終わります。社員を雇うということは、社員の今後の人生・生活が懸っているのですから!ビジネスは真剣勝負!良い時も悪い時もあります。だからこそ、早め早めの判断をして、悪い時に押し寄せる荒波を出来る限り小さくする努力を身を粉にしてでも行ってほしいものです。指導員として、『判断が遅い!』と一喝しましたが、大事な商工会員様です。何とか応援しなくては!